洗剤液や汚れが飛び散らないように、エアコンクリーニングの前に必ず養生を行います。まずは作業スペースを確保するために、エアコン近くの家具などを移動させます。エアコン周辺をビニールでカバーし、マスキングテープでしっかり固定します。ビニールシートだけで作業することも可能ですが、プロの業者はホース付きの洗浄シートを使うことが多い傾向にあります。ホースの先にバケツを設置すれば、ホースから流れてきた汚水がバケツに入ります。念のため、バケツの下にもビニールシートを敷いて、床が汚れないようにセッティングします。洗浄シートは丈夫に作られており、汚水の重みでテープが剥がれたりビニールが破れたりすることはないので安心です。エアコン本体はもちろんのこと、周辺の壁や作業スペース近くの家具も丁寧にビニールシートやブルーシートで保護します。

エアコンクリーニングの養生の際は特に電子基盤を重点的に!

エアコンを分解してクリーニングする場合には、エアコンの内部に洗剤液を吹きかけたあと、その吹き付けた洗剤液をすすぐ必要があります。どうしてもクリーニングを行うためには水を使わないわけにはいきません。エアコンは部屋の天井や壁に取り付けられていますので、エアコンクリーニングを行う前に壁や天井にカバーを行わないと部屋に汚水などがあちこちに飛散してしまいます。そういった状態を防止するため、クリーニング専門業者は養生シートをうまく使い、エアコン内部の大切な電子基盤やモーターおよびエアコン周辺の床や壁、周辺の家具などをしっかり養生して、汚水で濡れないように対策を施してから作業を行います。

特に注意したいことは、電子基盤に水がかかることです。電子基盤に洗剤や水が付着してしまうと通電したときに予期しないところに電気が流れ、電子基盤を壊してしまうことになります。そのような状態になるとエアコンが動作しないだけでなく、漏電や感電の原因になりかねません。エアコンクリーニングで洗剤などを噴霧する際に電子基盤にかからないように注意することはもちろんですが、水濡れしてしまわないようにビニールシートなどで完全に覆い養生することが重要です。