風向調整板は室外機に取り付けて、排気の風向を調整するためのルーバーのような部材です。冷房時にエアコンは室内の熱を室外機から放出し、同時に風を吸い込むことで熱交換器の冷却をしています。狭い場所に室外機が設置されていると吹き出し口が障害物で遮られ、熱い空気がそのまま吸い込まれて熱を十分に放出できなくなります。このような状態はショートサーキットと呼ばれ、エアコンの効きが悪くなります。気づかないで放置すると、エアコン自体の故障の原因になりかねません。隣の家の窓や壁に室外機の風が当たって、迷惑をかけることもあります。室外機をマンションのベランダなどに設置している場合は、暖房時に吹き出す冷たい風がガラスに当たって結露が起きたり、植物を枯らしたりしてしまうこともあります。洗濯物が障害物になるかもしれません。風向調整板を取り付けて風向を変えると、これらの問題をすべて解決できます。

室外機の周囲の状況に応じてエアコンの風向調整板を設置しよう。

エアコンの風向調整板を設置する時は、室外機の周りの状況を確認した上で設置する事が重要です。例えば、冷房を使う場合室外機からは熱風が出ますし、暖房を使う時は冷風が出ます。これらが植物に当たり続けると、最悪の場合枯れてしまいます。その為、どこに風向調整板を置けば植物に室外機から出る風が直撃しないかを考えて設置すると良いです。 また近隣住民、特に隣家の事を考えて風向調整板を設置するという事も重要です。室外機から出る風が隣家の敷地内に向かって出ていると、トラブルになる恐れがあります。室外機の風によって、隣家の植物に影響が出たとなると大変です。そこで隣家に風が直接向かわないように、風向調整板を設置すれば隣家の植物を守る事も出来ますし、隣の家の住人にもきちんとそちらに風が直接行かないように配慮していますというアピールも出来ます。